日が沈むまで、あなたの影を追いかけ


・自分のことを話さない。
・本音を話さない。
・自分と似てる人間を探そうとする。
・興味や趣味嗜好が同じ人間とばかり付き合おうとする。
・表面上だけ浅くそつなく振舞い、その場だけやり過ごす。
・一見、人付き合いがよさそうなふりをする。

 

すべて自分に当てはまるんだけれども、

これ、友達いない人の特徴なんだってさ。グラシアス!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

15q11

 

 

暗い映画が好きで、悲しい音楽が好きで、寂しい場所が好きで、

中学生レベルの下ネタが好きなのは昔から変わらない。

 

人との距離が縮まることに強い恐怖や不安や抵抗があって、

人との繋がりを大切にしないのは昔から変わらない。

 

子供の頃からチーズが苦手で、

食感も味も匂いも好きになれないのは

大人になった今でも変わらない。けれど、

夜のベッドではむしゃぶりつくよ。

 

嗚呼、無常。

 

 

サラブレッド


2年ぶりくらいに友達と飲みに行った時のこと。

 

小さな居酒屋のカウンター。

午前1時すぎて、そろそろ帰ろうかなって時に

俺の隣にべろべろに酔ったおかまちゃんが座ってきた。

ものすごい絡んできて、

これはもうね、もらい事故。

還暦手前で、金髪のおかっぱ頭で、厚化粧で顔だけ真っ白で、

顔はKABAちゃんをもっとリアルな馬にした強烈な感じで。

うんうん、大事故。

 

結局KABAちゃんに1時間以上絡まれたんだけれど。

ふと友達を見たら、

天井の一点を見つめてた。

 

もうKABAちゃんは、俺の手を男の力でつかんで離さなかった。

そんでちょくちょく、俺の手を自分のおっぱいに押し付けては、

「惚れんなよ」

って耳もとでささやいてきた。

なるほど、馬のおっぱいは固いんだね。

あれ、俺調教師かなって思ったよ。

調教師が競走馬を愛でて、筋肉をなでなでするイメージね。

 

もう、放送事故ね。

 

 

 

 

蛹男子


ぼんやりとした記憶しかないけれど

小学生の頃、青虫の観察をした。

 

色鉛筆で青虫の絵を描き、日記をつけた。

やがて青虫はさなぎになった。

さなぎの色が茶色に変わっていった。

なんだか不思議な、複雑な色になったさなぎを

色鉛筆で描いた。

 

そしてそのさなぎは

チョウになる

ことはなく、

そのまま干からびて死んだ。

 

ショックを受けたのか、悲しかったのか、覚えていない。

ただ、思ったよりさなぎの絵がうまく描けたから、

それを気に入っていたことは覚えている。

 

今その絵を思い出すと、少し胸がキュッとなるから

やっぱり悲しかったのかもしれない。

 

気に入ったさなぎの絵で、観察日記は終わった。

 

 

神器

この辺りは田舎なので、野菜の無人販売をよく見かける。新鮮な季節の野菜や漬物が100円で売られている。その景色がなんともいい感じなのだ。押したら倒れそうな手作りの小屋。ダンボールにマジックで書かれた「無人販売」「さつまいも」「なす」「落花生」「茎漬け」などのポップ。そして無造作に置かれた料金箱。それらを三種の神器と呼ぶ。

家から歩いて1分の無人販売に行くと、隣の畑からおばあさんがスッと顔を出す。ニコニコしながらこれは朝採ったばかりだとかこれは甘くて美味しいだとか、大切に育てたであろう自慢の野菜について教えてくれる。へぇ〜そうなんですか、へぇ〜、じゃあこれとこれください。おばあさんにお金を手渡す。そしていつも思う。無人販売じゃねえ。

 

 

女性が乗ってる車の色は、その女性の勝負パンツの色と等しいと思っている。ただし、シルバーの車は除く。なぜならシルバーの車を選ぶ女性は最も頑固であり、一筋縄にはいかないのである。

たぶん人は親の偏見の中で産まれて、偏った環境の中で育って、狭い世界の中に住んでいる。そういう意味では歪んでいない人間なんていないのではないか。讃美歌を歌う人間も、仏像を彫る人間も、般若心経を書く人間も。誰もが個人的な常識とか解釈とか正義を持ち合わせている。

個人的には例えばVネックのTシャツを着るのは、金のネックレスをつけてハンドバッグを持ったオフのプロ野球選手だけしかいないと思っている。

ちなみにザラメ煎餅が好きな女性と、「まんじゅう」を「まんぢう」って書いて売ってるお店の女将は、なんとなく欲求不満だと思っている。

個人的にね。

余情

風俗に行って力士みたいな風俗嬢が登場した時の衝撃っていうのは、子供の頃間違えてウイスキーボンボンを食べた時の衝撃に似ている。欺かれ(?)状況が飲み込めず一瞬パニックになった後、絶望に溺れる。

ただ大人の時と子供の時には大きな違いがある。子供の頃はあまりの不味さに吐き出してしまうが、大人はどんな嬢が出されてもとりあえず残さず食べるということである。